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透析膜の正しい名称・機能分類

2018/05/19
 
透析膜の正しい名称・機能分類
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どうもさぼです。

 

 

 

透析するにあたって必ず必要なもの

それはダイアライザーです。

 

最近では、非常に多くのダイアライザーが発売されており、

機能の向上や新しい効能とか多岐に渡ります。

 

ダイアライザーが色々ありすぎて、

「何を使えばよいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。

 

 

ダイアライザーの選定を行う前に

 

今回はダイアライザー等の透析膜の名称・機能分類について述べようと思います。

 

 

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膜の正しい名称

 

皆さんの施設では何種類くらいのダイアライザーを使い分けていますか?

 

患者さんでしたら、

自分のダイアライザーはどんな種類で、分類的にはどこかちょっとは気になるはず。

 

ダイアライザーの種類を数えてもしょうがないので、、、かなり多いくらいで結構です。

 

まずは、単語の意味から行きます。

単語の意味は意外と大事なんです。

結構誤解している人いるんですよね。CEですら間違えてる人います。

 

よく見かけるのが、HDF用の膜のことを「ダイアライザー」って言う人。

 

しかしこれ 、 間違い です。

正確にはHDF用のフィルターは「ヘモダイアフィルター」と言います。

 

分かってる人は読み飛ばしてください。

以下にまとめました。

 

治療モード(英語) 治療モード(日本語) 膜の名称
HD 血液透析 (ヘモ)ダイアライザー
HDF 血液透析濾過 ヘモダイアフィルター
HF 血液濾過 ヘモフィルター

 

ちなみにhemo血液という意味で、filter濾過という意味らしいです。

 

透析は英語でdialysis(ダイアリシス)だからダイアライザーって言うんですね。

 

 

 

 

 

膜の分類(旧分類と新分類)

 

次行きましょう。

次は「分類」です。

ダイアライザーは旧分類と新分類があります。

分類は2,3年前?に新しくなりました。

 

知らなかった人は、是非新分類を覚えましょう。

 

医学の知識・情報は常に進化・発展します。

 

特にCEはできてまだ間もない資格で、ガイドラインは今後も頻繁に更新されると思うので、

是非目を通して頂きたい。

 

ダイアライザーの分類について、簡単にまとめました。

 

 

旧分類

β2MGのクリアランス 10 mL/min未満
10~30 mL/min未満
30~50 mL/min未満
50~70 mL/min未満
70 mL/min以上

 

 

 

新分類

新 ダイアライザー機能分類

[引用]

川西秀樹他、血液浄化器(中空糸型)の機能分類 2013 – 日本透析医学会 PDFダウンロード.透析会誌46(5):503.2013

 

更に分かりやすくこんなのも作ってみました。(2018.519更新)

 

 

 

何が変わったのかというと

旧分類Ⅰ~Ⅴ型   →  新分類Ⅰa、Ⅰb、Ⅱa、Ⅱb型

 

具体的にどう変わったかというと、

β2MGのクリアランスだけじゃなくて、β2MGのクリアランス+Albのふるい係数による分類に変わった。

という感じです。

 

ここでいうクリアランスとは、ざっくりと簡単に言いますと

値が大きくなる程、β2MGというの物質がよく除去できるということです。

 

Albのふるい係数も、大きいほどよく抜けるよという感じでいいと思います。

 

注意して見て欲しいとこは

新分類のβ2MGのクリアランスが70以下がⅠ型、70より大きい場合がⅡ型ということです。

 

旧分類と新分類を比べてみると

旧Ⅰ~Ⅳ型→新Ⅰ型 、 旧Ⅴ型→新Ⅱ型

となっていることです。

 

何が言いたいかというと、、、

①現行のダイアライザーは昔のダイアライザーと比べて飛躍的に性能が向上した

ということが分かります。

 

更に、Albのふるい係数が分類の条件に加わったということは、

②性能は向上する反面、Albも抜けるので使い分けに注意が必要である

ということが考えられます。

実際Albが抜けるダイアライザーは多くて、オンラインHDFでもこの考え方は重要になってきます。

 

それと更に忘れちゃいけないのがもう一つありました。

 

新分類ではⅠa、Ⅰb、Ⅱa、Ⅱb型以外の、

特別な機能を持つ膜として S型 というのができました。

 

なんか特別感があって、いいですよね。僕はS型好きです。

 

先程引用させていただいた、ガイドラインを見るとS型の説明があります。

 

S型血液透析器について 特別な機能として、生体適合性に優れる,吸着によって溶質除去できる,抗炎症性,抗酸化性を有するなどと定義しているが,従来の除去性能(尿素,β2-MGのクリアランス)だけではその特徴を表現しきれない血液透析器を実質的に表す.

[引用] 川西秀樹他、血液浄化器(中空糸型)の機能分類 2013 – 日本透析医学会(PDFダウンロード).透析会誌46(5):503.2013

 

 

 

現在、S型の膜は、EVAL膜PMMA膜の2種類がガイドラインで認められています。

 

↓↓PMMA膜については違う記事でまとめたので是非ご覧になってください。

痒みにオススメ「PMMA膜」

 

 

まとめ

 

 

 ・膜の正しい呼び名・名称は以下の通り。正しく覚えましょう。

 

治療モード(英語) 治療モード(日本語) 膜の名称
HD 血液透析 (ヘモ)ダイアライザー
HDF 血液透析濾過 ヘモダイアフィルター
HF 血液濾過 ヘモフィルター

 

 

・ダイアライザーの機能分類は新しい方を使いましょう。

    旧Ⅰ~Ⅳ型→新Ⅰ型 、 旧Ⅴ型→新Ⅱ型

・更に新しくS型という分類が増えた。

・機能分類が新しくなったのは以下の背景が考えられる。

①現行のダイアライザーは昔のダイアライザーと比べて飛躍的に性能が向上した

②性能は向上する反面、Albも抜けるので使い分けに注意が必要である

 

 

 

ダイアライザーについては書きたいことがたくさんあるので、

何回かに分けていこうかなと思います。

 

 

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