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生体適合性を追求したヘモダイアフィルターNVFとは

 
生体適合性を追求したヘモダイアフィルターNVFとは
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どうもさぼです。

 

 

先日、東レの学術の方が、当院で勉強会を開催してくれました。

 

 

発売当初からNVFを使わせてもらっていて大体は分かったつもりになっていました。

今一度改めてNVFの特徴や効果などを書き留めたいと思います。

 

 

 

 

 

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ヘモダイアフィルターNVFとは

 

東レメディカルから販売されているヘモダイアフィルターです。

正式名称はトレライト®HDF「NVF」(←クリックすると東レHP製品紹介ページに飛びます)

 

ヘモダイアフィルターはHDF用

ダイアライザーはHD用です。

 

違いが分からない人はこちらの記事も是非ご覧ください↓

透析膜の正しい名称・機能分類

 

簡単にいうと

東レから発売されているダイアライザーNVシリーズのHDF版です。

トレライト®NV

 

そして、

NV、NVFともにPS膜に「NVポリマー」という東レ独自の膜表面改質技術が採用されています。

 

NVFを説明するにはこのNVポリマーについてまず知らなければなりません。

 

早速見ていきましょう。

 

 

膜表面改質技術「NVポリマー」とは

 

簡単にいうと、親水化剤の1種です。

 

PS膜の代表的な親水化剤にはPVP(ポリビニルピロリドン)がありますが、

PS膜単体では疎水性であるために、親水化剤を付与して血液や透析液との親水性を保つ役割をしています。

 

NV、NVFではこれらPVPの他に更にNVポリマーという親水化剤を付与している。

ということが言えます。

 

ここで東レさんから頂いた資料を参照させていただきます。

 

 

図1.NV・NVF膜の構成 1)から引用

 

 

NVポリマーの特徴・効果

 

最大の特徴はなんといっても

血小板活性化抑制効果

です。

 

血小板が活性した「活性化血小板」は体内でいろいろな悪影響を及ぼします。

考えれれるものを挙げると

①血小板減少

②サイトカイン等のタンパクの放出

③白血球や血管内皮細胞に作用し、炎症を起こす

④血管内で炎症を起こすことによって、貧血、血圧低下、動脈硬化進行に繋がる恐れ

このように活性化血小板は防ぐに越したことはないのです。

 

NVポリマーの更なる効果は以下の通りです。

 

図2.NV処理技術の効果 1)から引用

 

このように血小板活性化抑制効果の他に

膜への血小板付着抑制効果やフィブリノーゲン付着抑制効果も期待できます

 

透析膜と血液が接触することによって、血小板が付着したり、血小板が活性化されます。

 

図2の右のイラストを見ると、もともと丸い血小板が活性化するとぐにゃぐにゃになり形を変えているのが分かりますね。

 

透析をするためにはこの透析膜と血液の接触は避けては通れないので、

これらを軽減する技術、それが「NVポリマー」と言えます。

 

 

 

NV膜の臨床効果

 

NVFはNVのHDF版なので、NVの臨床効果に直結します。

トレライトNVは販売から7年も経過して様々なところで臨床研究がされています。

 

臨床効果は以下の通りです。1)より引用一部改変

 

・血小板の膜付着効果抑制効果

・残血改善

・血小板活性化の抑制

・血管内皮機能の改善

・透析中のIL-6産生低減

・ESA製剤の減量

・ヘパリン使用量減量

・低白血球刺激性

・透析中の血圧低下措置回数の低減

 

 

見る限り、PS膜とは思えないほどの生体適合性ですね。

 

PS膜のアレンジといえば、旭化成から出ているビタミンEを固定化した「VPSシリーズ」もありますが、それにも勝るくらいの生体適合性です。

 

 

 

 

今回はまとめなしで以上となります。

 

 

Twitterでもリプライをもらったので、

HDFの使い分けについても近々書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

1)東レ・メディカル株式会社 透析事業本部 企画学術部.血液適合性を高めたPS製HDF膜 NVFシリーズのご紹介.2018

 

 

 

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