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痒みにオススメ「PMMA膜」

2018/01/04
 
痒みにオススメ「PMMA膜」
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どうもさぼです。 

 

 

今回はダイアライザーの中でも好きな膜の一つであるPMMA膜についてです。

 

 

また、過去に投稿した記事の

透析膜の正しい名称・機能分類 や 透析効率を上げる方法(大分子物質) でも

ちらっと紹介しました。

 

 

PMMA膜は現在のダイアライザー機能分類2013において「S型」であり、

他のダイアライザーとはまた違った特性を持っており、

是非覚えて欲しい膜でもあります。

 

 

 

 

今回はPMMA膜の特徴・効果・長所・短所などをまとめたので説明していきたいと思います。

 

 

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PMMA膜の説明

 

商品説明

 

商品名フィルトライザーNF(東レ・メディカルサイト)

メーカー:東レ・メディカル

現在、PMMA膜は東レ・メディカルしか取り扱ってません。

 

性能別:NF-H,NF-U

 

性能は U<H の順で高くなる。

各物質のクリアランスとアルブミンのふるい係数がHの方が高いです。

 

膜面積:1.0、1.3、1.6、1.8、2.1 ㎡

 

 

 

特徴

 

「→」でツッコミを入れていきます。

 

・拡散と濾過に加え、「吸着」でも物質を除去できる。→蛋白質吸着特性

 

・β2MGからAlb以上の大分子蛋白質まで吸着できる(ブロードな分画特性)

→これは溶質除去の特性が生体腎に近い所以(ゆえん)

 

・旧PMMA膜(BG膜)に比べて、蛋白質吸着性を維持しつつ、抗血栓性(血小板付着・フィブリノーゲン吸着抑制)が向上した

→BG膜という旧型PMMA膜は、吸着特性で血小板やフィブリノーゲンも吸着してしまって、NF膜ではそれが改善された!

これが生体適合性がいいと言われる所以。

 

・エンドトキシン不透過→これは構造上こうなのか?詳しくは分かりません。すみません。

 

長所・効果

 

・栄養改善効果(体重が減りにくい)→低栄養状態の患者、高齢者など

・掻痒症改善効果 (Alb以上の大分子蛋白質まで吸着できるため)

・PVP、BPAなど含まない→生体適合性が良い。

・抗炎症作用…IL-6、TNF-α低減

・貧血改善:EPO減量の報告あり

・皮膚還流圧(SPP)保持できる→末梢循環動態を良好に保持できる

 

短所

 

・材質が合わない患者がたまにいる。

 

 

→これはどの膜についても言えることです。

ショックや血圧低下などが現れたら至急透析を中止し、違う膜素材のダイアライザーを選択しましょう。

 

 

適応

 

※個人の意見です。

 

・かゆみがある患者

・高齢者などの低栄養気味の患者、しかしAlb値が低すぎる場合は特定積層型の方が望ましい。

 

 

 

今回はこの記事自体がまとめなので、まとめはなしです。

 

 

たまに短い記事もいいですね。

 

またオススメの膜があったら紹介します。

 

 

参照・参考文献:

1)竹澤真吾、福田誠.これからの透析医療のための 新ハイパフォーマンスダイアライザUp to Date-ダイアライザとヘモダイアフィルタ-.第1版.東京医学社.P53~61 P137~140

2)東レ・メディカル株式会社 透析事業本部 企画学術室「新型PMMA膜「NF」のポテンシャル」-PMMA膜に期待される臨床改善効果~2000年以降の報告例~-

3)竹澤真吾、福田誠.これからの透析医療のための 新ハイパフォーマンスダイアライザUp to Date-ダイアライザとヘモダイアフィルタ-.第1版.東京医学社

 

 

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