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透析シャント穿刺における失敗しないための5つのポイント

2018/05/17
 
透析シャント穿刺における失敗しないための5つのポイント
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どうもさぼです。

 

少し遅れましたが、明けましておめでとうございます。

 

 

 

2018年1発目は、穿刺を失敗しないための記事です。

 

 

 

 

シャント穿刺は透析を開始するために必要不可欠なもので、できるだけ失敗したくないものです。

(患者さん・医療スタッフ双方において)

 

 

 

 

今回は年間穿刺回数1500本以上の僕が実践している

「透析シャント穿刺における失敗しないための5つのポイント」

を紹介したいと思います。

 

 

<計算>

平均7回/日×20日出勤/月×12か月=1680回/年(だいたいです。)

 

 

 

※1:今回の記事はエビデンスに基づくものでもなければ、万人に通用するものでもありません。あくまで経験上のスキルなので参考程度にお願いします。

※2:今回は駆血が必要なAVF(自己血管内シャント)の穿刺についての記事です。

 

基本がまだな人や復習したい人はこちらもどうぞ↓↓

CEさぼの備忘録「穿刺シリーズ」

1.初心者必見!透析における穿刺手順・注意点

2.透析における穿刺の注意点 その2

 

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Point1.血管に適した強さで駆血をする

 

重要度MAX☆☆☆☆☆

 

駆血は穿刺において最も重要なものだと思います。

僕の施設の技師長は「駆血で9割穿刺が決まる」ともいうくらいです。

 

駆血は血管を十分に張り出し穿刺しやすくする。という効果をもたらします。

 

血管が張ることによって、穿刺針で血管が潰れるのも防げるので、

勢い余って後壁まで穿刺針が到達する(俗に言う「血管貫いた」)のを予防効果もあります。

 

 

新人とかがよく「駆血はきつければきついほど、血管が張る」

と、勘違いしてしまいがちですが、

血管ごとに血管が張り出す強さは違います!

 

 

駆血で大事なことは血管に適した強さで駆血するということです。

 

 

 

強すぎる駆血はシャント血管に吻合している動脈自体の血流も遮断してしまうというのが考えられます。

これは穿刺の数をこなすうちに、分かってくると思います。

 

一般的には腕が太い人は強めに駆血しないと血管が出てこない。

腕が細い人は比較的緩くても血管が張る感じがします。

(これは経験から得た感覚なのですべての人に当てはまるわけではありません)

 

 

 

Point2.穿刺部位の固定

 

重要度☆☆☆☆

 

ここでいう穿刺部位の固定は、

針を持っていない方の指で固定することです。

 

 

僕の場合、人差し指を血管に沿うように固定し、親指で皮膚にテンションをかけます。

 

 

固定する指や指を置く場所などはひとそれぞれなので参考までに。

 

 

Point3.穿刺部の皮膚にテンション(張り)をかける

 

重要度☆☆☆☆

 

ここでいうテンションをかけるというのは

針の進む向きと逆方向に皮膚を引っ張ることをいいます。

 

テンションをかけることで、針を刺すときに、

針で穿刺部位の皮膚をへこませないようにする効果が期待できます。

 

またこれは駆血同様、穿刺針で血管の後壁を貫くことの予防にもなります

 

 

Point4.針の角度を血管によって変える

 

重要度☆☆☆

 

透析のあらゆるテキストでは

AVFの穿刺角度20~30度、AVGの穿刺角度30~45度

など書かれています。

 

この角度ははっきり言ってエビデンスがないし、AVFでもAVGでも血管によって最適な穿刺角度は違うので覚えなくてもいいと思います。

 

穿刺角度を決めるためのポイントを更にまとめました。

①血管の深さ

深い→角度深め

浅い→角度浅め

 

②血管径

広い→角度浅め~深め

狭い→角度浅め

 

ただし、十分血管径がある場合は血管を貫通する危険性が少ないので、角度はどちらでもいいと思います。

 

 

③皮膚・皮下組織の厚さ

皮膚・皮下組織の肥厚や体格がよく筋肉がある人では血管の深さ+でその厚みもあるので血管が深いという特徴があります。

逆に女性や高齢者で筋肉が少ない人は血管がはっきり見える場合もあるので、そのへんも考慮する必要があります。

 

基本的には

厚い→角度深め

薄い→角度浅め

 

 

ここで是非おさえておきたいことは

シャント血管の本体は「皮静脈」であることです。

皮静脈は皮膚に近い静脈であり、

個人的に基本は穿刺角度浅めがオススメです。

 

実際僕も基本浅めスタイルになったら失敗率が減りました。

 

穿刺するときは上から腕を見下ろし、穿刺針も見下ろす形になるので、

意外と角度が深くついている場合が多いです。(気がします。)

 

 

 

 

 

 

Point5.穿刺針を軽く持つ

 

重要度☆☆

 

これは☆2つですが、意外と大事なので、最後に載せておきます。

 

 

穿刺針を軽く持つことで、針が血管を貫いた感覚を感じやすくなります。

 

逆に穿刺針を強く持つとこの感覚がほとんど分からなくなってしまいます。

 

血管を貫いた感覚がまだ分からないという方は是非、穿刺針を軽く持ってみて試してください。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

シャント穿刺を失敗しないための5つのポイント

Point1

血管に適した強さで駆血をする

 

Point2

穿刺部位の固定

 

Point3

穿刺部の皮膚にテンション(張り)をかける

 

Point4

針の角度を血管によって変える

 

Point5

穿刺針を軽く持つ

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

僕も穿刺技術はまだまだですが、試しにやってみてください。

 

 

 

 

 

※この記事の内容は一個人の考えです。

プライバシーポリシーにも記載されている通り、責任は取れませんのでご了承ください。

 

 

 

 

 

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